大学卒業と共にジェフ・マッカラムの工場で働くようになったジョシュ・オルデンバーグ。独学でシェイピング・スキルを覚え、学生時代はアルバイトでカスタム・ストリンガーのブランクス作りをしていた。そしてブランクス工場に隣接したサーフボード工場で多くの有名なシェイパーとの交流などから、ボード・ビルディングについては既にひと通りのスキルを身につけ、オリジナル・サーフボードの製作を学生時代からはじめていた。すでに研ぎすまされた個性あるボードで有名だったジェフの元に来たのは、シェイパーとして本来持つべき何かを彼から学ぶためだったそうだ。誰もいない早朝にオルデンバーグブランドのボード作りをしていたジョシュだったが、マッカラムほか幾つかのサーフブランドのグラッシングで工場が常にタイトなスケジュールの今、時間の合間を見てすべての行程をジョシュ自身で作り上げる彼のボードを保管するためのスペースすらなくなり、ジョシュのブランドとしては独立せざるを得なくなってしまったようだ。
オルデンバーグのボードビルディングはマッカラムの工場から独立したとは言え、彼のサーフボード・ビルディングのスキルがハイレベルであることはジェフ・マッカラムも認めているので、マッカラムの工場のスタッフとして週1日は必ずここで働いている。主な作業はフィンのグラスオンやフューチャー、FCSなどのプラグ埋め込み。その他グロスレジンの作業も行っている。昨年秋にジョシュが来日していた際は、臨時スタッフでは信頼がおけないと、その間ジェフはオンフィンのボードは生産を止めていた程である。
今後の作業について確認をするジョシュとジェフ |
フレックス・エッグにフィンを仮止めするジョシュ |
仮止め後フィンを固定する為のマテリアルを準備 |
独立と言ってもなかなか自分専用のスペースを確保することは難しく、当初G&Sの工場で場所を借りるかもしれないと言っていた。しかしながら、諸事情からそれもジョシュの望むものではないことが分かり、結果として現在の住まいに構えるテンポラリーなシェイプルーム同様、自宅に隣接するワイナリーの施設内にラミネイトの為の仮スペースを確保している。ウェットな作業は知人のスペースを借りているため、作業途中での移動が少々面倒なようだが、好きな時間に思う存分作業が出来るので、結果として効率が落ちることはない様子だった。
ラミネイト台とラック 上から Mr.OT's Custom Egg Mr.ID's Mini Simmons 7'5" Pintail Egg (Stock) & 6'5" Small 5 fin Bonzer (Stock) |
オンフィンの位置を確認中のジョシュ |
Mr. ID のMini Simmonsをチェック |