4/04/2014

Tavarua *Restaurant***

タバルアは島自体がリゾート・ホテルになっているため、ここが島唯一のレストランになる。

Photo: Nobu

最近リニューアルしたばかりで何処も彼処もピカピカ。以前に比べ清潔感はもちろん開放感もグッとアップしている。心無しかスタッフのフィジアン達の笑顔さえもより輝いて見えてしまう。今回柱に使った木はメル・ギブソンがオーナーの農場で育てられた木々だそうだ。そして古いウッドデッキは表面を削って処理をした後、新しいバーの壁に再利用しているらしい。リサイクル効果も高く、見た目もかなりいい感じだ(二つ下の画像でジェフの後ろに写っているのがそれである)。そして、このレストランの一番の魅力と言えばキッチンサイド以外の3面に一切壁がないことだろう。広い天井と共にその開放感を無限大に広げてくれている。レストランの前には広いウッドデッキが広がっているので風がなければサンシェイドの下で食事をすることだって出来てしまう。


Photo: Scott Winer
 今回は残念ながらこのレストランの目の前に現れる”レストランツ”の波に乗ることは出来なかったが、ひとたびうねりがヒットすれば最高のレフトが姿を現してくれる。(上の画像は、2011年、レストランツの波に乗る小生。)



まだ真っ暗な中、朝5時頃には香ばしいコーヒーの香りが漂い暗闇からゲストが集まりはじめる。日の出前のボートに飛び乗る前に熱いコーヒーやフルーツを軽く食べたり、今日の波に期待を寄せて目覚ましのコーヒーをレストランの前に広がるウッドデッキで飲んでみたり。日が上がってしばらくすると、ファーストボートでのサーフィンの後、空腹と満足感の中、焼きたてのバナナ・パンケーキとかりかりのベーコンやスクランブルエッグを美味しそうに平らげるサーファー達。
Photo:Nobu
ブルトー、ピザ、そしてカレーなど日替わりのメニューが楽しみなランチタイム。クラウド・ブレイクでのサーフィンはもちろん大満足。フィッシングで大きなキハダマグロをお土産に満面の笑みで席に着くニューヨーカーや、天使の様な笑顔の子供達とプールサイドで楽しんだ親子など、思い思いの朝を過ごしたみんなが集まってくれば、楽しい会話はエンドレス。


Photo:Nobu

 毎朝のサーフィンで疲れた身体を癒す為、ブレ(コテージ)でのんびり読書を楽しんだり、スタンダアップ・パドルやカヌーで島を一周しすることだって出来る(強風下でチャレンジして大変な目にあったゲストもいたようだが。。。)。もちろん一休みした後日没前のボードでサーフィンに出発すれば、ディナーの味は格別なものになるだろう。夕食前にひととき、ビーチにあるクラ・バーでは、イースト・コースからのゲストと日本からのゲストがギターでセッション。プロフェッショナルなスキルで奏でるギターソロに、カリフォルニアやオーストラリアからのゲストが聞き惚れていた。そしてそんな中、世界一とさえ思えるサンセットを眺めながら飲むフィジアン・ビヤーの味は今でも忘れられない。


Photo: Scott Winer
  暑い日差しと、空と海それぞれの鮮やかなブルーに包まれたフィージーも美しいサンセットの後には闇が訪れる。するとレストランの明かりに引き寄せられる様にゲストが皆集まってくる。レストランが一日で一番盛り上がるディナーの時間だ。カリフォルニア、オーストラリア、東海岸、グアム、ブラジル、そして日本。大きなテーブルを様々な国の仲間と囲んでの賑やかなディナーは、明日も最高の一日になることを約束する儀式なのかもしれない。会話や笑い声の絶えないテーブルも甘いスイーツのデザート・タイムを終えると少しずつ静粛が戻ってくる。幾つかのテーブル、そしてバーカウンターで余韻を楽しむグループも、タバルア・ミッドナイトと呼ばれる21時になると、いつの間にかそれぞれのブレへと戻って行き、レストランも静かに明かりを落とし一日の疲れを癒すのだろう。