今年はうだるような残暑を感じる事無く、心地よい秋風が吹きはじめた。玄関を開けてそんな風を受けながらポストをのぞいてみると、一通の国際郵便が。ジェフの両親からの手紙だ。焦る気持ちを抑えながら丁寧に開封すると、グリーン好きなママらしさを感じられる素敵なデザイン、そして金色に輝くMany thanksの文字。
今回、ジェフのウェディングに参加するにあたり、ご両親はマッカラム家と一緒にホテルを予約してくれたり、ウェディング前日行なわれる家族だけでの食事会や、ウェディング翌日行なわれる親類での朝食会にも、是非参加するようにと声をかけてくれた。そんな特別な会に家族(同様)なんだからと誘ってくれる事に心から喜び、そしてとても感謝をしている。こういう気持ちを形にする事はとても難しい事だが、自分たちに出来る事で表現するべく、いくつかの贈り物を持参して渡米した。
まるでお花を閉じ込めたような、落ち着いた緑色の和の器。今はリビングルームの入り口に飾り、部屋に入る度に自分たちを思い出してくれているそうだ。ライスにご飯が泳いでしまうほど大量の醤油をかける母にと持っていった、日本で流行っている醤油用のスプレー。最近この面白さに気付き醤油をスプレーするのを楽しみながら、その量を減らしているとか。贈り物に対する細かなコメントには温かな愛情が織り込まれており、読み返す度に心が温かくなってくる。
今回のウェディング・パーティーは手作りのイベントだったため、事前の準備はもちろん家族と同じ気持ちで我妻と二人、それぞれに可能な事をできる限り手伝った。そして夜10時に楽しいパーティーを終えた後は、当然、後片付けが待っている。9時を過ぎた頃、少しずつ帰路につくゲストが出始めたので、自分たちもこのタイミングで一旦ホテルに戻り、片付けのために着替えて再度会場へ。自分たちがこうして片付けのために再び来た事に気がついたダッドは、「Unbelibable」を繰り返し、とても感謝してくれた。そして、今回の手紙でもcan't can't beliveといいながらベストヘルパーと讃えてくれている。こちらこそ、ありがとうございます。
ジェフの両親が自分たちに与えてくれたものは果てしなく大きなもので、どんな事をしてもお返しする事は出来ないだろう。だが、自分たちなりの気持ちを十分に理解してくださり、こんな素敵な手紙を送ってくれる彼らを、心から「アメリカの両親」と呼んでみた。
パーティー翌日の朝食会。自分が最後に大きなゴミ箱を転がし、サンディエゴの街をホテルまで歩いた事で、会場は一時、爆笑の渦となった。。。