7/28/2018

国内最難関 *西穂奥穂縦走 その1***

 

ロバの耳とジャンダルム



上高地より
左から西穂高岳、間ノ岳、天狗の頭。
畳岩の先にジャンダルム、ちょこんと尖ったロバの耳と奥穂高岳。
ちょうど明日歩く岩稜の稜線が見えています




7月25日から27日は連休を頂き、北アルプスへ行ってきました。今回のコースは最近ではバリエーションルート(一般登山道では無い扱い)になりつつある国内最難関とも言われる西穂高岳からジャンダルムを超えて奥穂高岳への縦走路を上高地から挑んできました。
 24日夜東京駅からバスで上高地入りし初日は西穂山荘まで。午前10時には小屋に到着しのんびり寛ぎながらアタックに向け体を休めます。夕方明日同じコースを行くと言う3人と出会い談笑。夕食も席が近く出発時間を合わせて程よい距離を保っていこうという事に。
25日2時に起きるはずが、まさかのプチ寝坊。それでも2:38に自然に目覚め準備を進め3:41に丁度一緒になったSZさんと暗闇の中を登り始めます。独標手前で一旦別れたSZさんと西穂高岳から自然の流れで一緒に行動する事に。

独標から眺める朝焼け

まだ朝焼けの名残がある紅色を帯びた西穂山頂への道。
そして先行するSZさん

 西穂高岳を過ぎP1からは岩が脆く、足場はガラガラ。高度感満点の岩場を大胆にクライムダウンし、そして思いっきりクライムアップ。三点支持を確実に守り、足場の悪い場所では丁寧な足さばきで落石を起こさないように、一つ一つの行動に常に神経を集中します。ただし、恐怖感は一切なくピュアに高度感のある岩稜帯を大満喫。どちらかというと独標までの純粋な登りが自分にとっては今の所核心部という感じ。この道はコースタイム10時間で基本的にエスケープルートなしのハードなコースで、神経を集中して一歩一歩先に進みましょう。


まずは赤岩岳へ痩せ尾根を進みます


この高度では一切ミスできませんね。
浮石を確認しながらしっかりと三点支持で


これからは本格的に登って下っての繰り返し。
それを超楽しんでます。


上がった分だけ幾度も下がります


次に見える手前のピークが天狗の頭。
そこまでも今までと同じく、ご覧の通りのナイフリッジの道


高度感がもはや快感に。。。
一つのミスで全てが終わってしまうので、油断は禁物

振り返れば間ノ岳。カッコいいですね。
どこをどう歩いて(?)きたのか


遠くにジャンダルムがはっきりと見えてきました。

だけどまだまだ登れば下らせれます
が、本当に超楽しい!



逆層のスラブ


今日はドライなので、鎖は使わずともクライムアップ可能

天狗の頭から振り返ると来た道、間ノ岳と西穂岳



 P1からの下り。クライムダウン&アップは高感度はあるものの支点をしっかりと支持して行えば本当に楽しめます。(あくまでも自分はですので、参考にしないでください)それよりも常に気を使うのが足での上り下りで落石を起こさないこと。小さな岩を積み上げたような赤岩岳ほか常に浮石の多いルートなので、これが核心と行って間違い無いでしょう。そして思いっきり下り、プラスアルファの登りを繰り返し、間ノ岳、間天コルを抜けて天狗の頭へ。ここまでで今日のコースのほぼ半分という感じです。この道は気も体も安心して休める場所がほとんど無いので、狭いピークでは常に小休止。水分や塩分の補給も大切です。ここまでコースタイムは恐らくか5時間半程度ですが、現在スタートから3時間40分程。天候にも恵まれ、そしてSZさんのお陰もあり良いペースでコースの半分程度をクリア。ただし、ジャンダルムから奥穂高岳がこのコースの最難関部とも言われているので、これから先こそさらに気を引き締めて挑まなければなりません。

その2に続く