2/18/2024

*Magic Hand did, Restored L*7***

 弊店ではお気に入りのボードをどうしても直して乗りたいというご要望にお応えしております。状態や色使いによりどこまで元のイメージに近づけることが出来るかは、まちまちです。また、クラフトマンはこのように大きな仕事が多いため、期間もだいぶかかると思います。今回のボードで2ヶ月半ほどの期間が必要となりました。また、価格もそれなりに必要となります。そしてフォームを入れ替えることから始め、各工程を重ね強度を取りつつ復元するため、元の状態から比べれば重量も多少プラスになってきます。これでも今回のお客様のように完成したボードをご覧いただき、驚くほど綺麗な仕上がりにストークする方が多いです。


 Photo 1) 楽しかったサーフトリップの思い出に浸りつつ乗ったエスカレーターで上下共に見事に潰されてしまいました。恐ろしくてケースの中を開けないまま弊店に持ち込まれ、ケースから出した際、ショックを受けていらっしゃいました。

 Photo 2) ダメージ箇所を潔くスパッとカット、一緒にレールのダメージ箇所も加工します。

 Photo 3) 新たにフォームを取り付け綺麗にシェイプ。スクエアーボードなのでよりテクニックが求められますね。そして周りも大きく面を取りサンディングが施されております。

 Photo 4) 強度を取るべくある程度の面積をとりクリヤーでラミネート。ダメージ箇所も綺麗に処理してラミネートし直していますね。

 Photo 5) サンディングしてフラットにしつつ綺麗にカラーを合わせて色付けしてあります。ボトムのティントカラーは、どうしてもストリンガーが消えてしまいますが、グラデーションで見事に馴染ませてくれております。


 Photo 6) 最後にホットコート・レジンを乗せて硬化させます。ご覧の通り一度外してしまったリーシュ用のグラスループも新たに作ってくれました。


 Photo 7&8) 最後に仕上げのサンディング。デッキはウェットサンド・フィニッシュなので、耐水ペーパーの番手を順番に目の細かなものに変えて繰り返しサンディングし、この状態まで仕上げます。(この後タオルで拭きあげれば完成です。)

 Photo 9) ボトム面にはアクアブルーのレジンピンラインも復元し、元のラインと見事に繋ぎ合わせてあります。そしてダークブルーのティント面はポリッシュ仕上げのバフがけをして、見事に復元。

 
 弊店では毎週デリバリー対応のリペアーマンと大きな仕事をしてくれるリペアーマンの二方にお願いをしております。毎週来てくれるリペアーマンもクラッシックなロングボードのリペアーからスキルを覚えているため、カラーリング他かなりの技術力があるので、小さなダメージのリペアーも安心しておあずけください。
 ***淡いものほかティントカラーなど誰に依頼したとしても、合わせることが困難なカラーもあります。あくまでも可能な範囲での修復になりますので、あらかじめご了承ください。