2/05/2011

*wall decoration***

 ジェフがビッグロックで幾度もバレルをメイクしてきたスプーンのひとつ。究極のフレックスによるスピードと伸びを見せてくれる代償としてボディーにはたくさんのクラックが入り、そのスタイルからパッドをとりつけないデッキには膝がヒットしてできた大きなリペアー痕さえ残っている。昔ながらの製法で手間暇を惜しみなく費やし完成した高価なクイーバーも、実際に使いこむとこのようになってしまうものである。しかしながら見方を変えてみると、現状のものには新品にはない深い味わいがあり、裏から光を当ててみたりするとクラックの一つ一つがなんとも表現しがたい美しさを持っている気がしてしまう。。。


 


 現状ではスワロー・テールにクアッド・フィンがグラスオンされているこのボード、実はオリジナル・デザインと同じアークテールにツインフィンがセッティングされていたのである。ジェフの途切れることのない研究心とチャレンジング・スピリットから、テールをワイプアウト時には危険とも思えるスワロー型へと大胆にカットし、しばらく使用した後フィンを切り落としてクアッドへと進化させている。

 2009年の5月にサンディエゴを訪れた際、まだライディングしていないスプーンのテールをちょうどカットしたばかりだった。そして帰国時に記念にと切り落としたテールを持ち帰っていたのだが、今ここに一緒に並んでいるのはやはり運命というものなのだろう。。。

 最初の画像で右にうつっているのは、「Square Mesure」である。

 シェイパーが幅を測る際に使用するものだが、このメジャーは使い込まれた結果数字が擦れてほとんど見えなくなっている。これも昨年渡米した際にジェフから譲り受けたものである。

 通常なら数字が見えないメジャーなど何の役にも立たないので捨ててしまうものだろうが、ジェフが独立して最初のボードをシェイプし1000本という記念すべきボードをシェイプし終えるまで使い続けてきたメジャーとなると話は別だろう。。。

 

 また時間のある時に壁を板張りにし、もっと引き立つように飾ってあげようと思う。
今週末はトリップ前に終わらせておきたい作業などを進めておくため残念ながら「ノー・サーフ」である。。。