11/02/2012

Mentawai Dreaming***

 今回のトリップでは肩のトラブルが何処まで回復しているかが鍵だった。トリップ前の5ヶ月程肩から上半身のトレーニングが出来ない状態、さらに最後の1ヶ月はパドリングすら出来ない状態だった。
 出発前に医師から痛み止めをもらって挑んだトリップ。行ってみれば思う以上に肩の動きが良く、テイクオフなどの一瞬は通常のパドル動作が出来た。ライディング後にはその分じんわりと鈍い痛みが残り、長時間のパドリングは厳しい状態だったが、とにかくニーボードを使わずにサーフィンを出来たのは有り難かった。後半は痛み止めと無理矢理使い続けた荒治療からか、肩の調子はどんどん良くなり、夕方のニプシと翌朝のラウンドは通常時に近い快適なパドリングでサーフィンが出来た。ただし、運動をしていなかった肩には、全くといっていいほど持久力が無く3、40分もするとパワーダウンしてしまう。もともと大きめの波への経験が少なく、ハードなチャージをするタイプでも無い上、このようなマイナス面があり、かなり悔しさも残るトリップとなった。

 会長、隊長をはじめシゲさん、ヨットさん、ヒデさん、19さん、トミー、そして紅一点の絵里さん。アキさんとユーくんという最高のガイド。良く働くボートクルー。最高のメンバーと共に、素晴らしく充実したボートトリップをさせていただいた。「心からありがとうございます。」人々、波、思い出など、この度で得られたものを大切にして、様々な形で今後に繋げていきたいと思う。
Photo: Mr. Hishimuma
 画像はこの日みんなの後押しもあって、遂にメイクしたサンダースのクイーバー。ピークでのみんなの応援、ボードからの歓声、そのすべてが力の入らない肩に、折れかけた心にパワーをくれテイクオフ。ホローポイントの性能もあってか、フルスピードでの深いボトムターンから、分厚いスープに飲み込まれる事無くメイクする事が出来た。そして、この晩飲んだビンタンの味は、格別だった。
 帰国後、1週間も鼻腔に溜まった膿みが出続けたが、やっと体調も元に戻りはじめた。それと同時に調子の良くなってきたはずの左肩は、トリップ前の状態に戻って痛みと可動域の狭い状態に戻ってしまっている。来週から再び肩のリハビリと落ちた体力を取り戻すべくトレーニングを再開し、来年か再来年にはベストな状態で、もう一度必ずメンタワイに行きたいと企てている。。。