3/27/2013

Jeff, you are the Man***

 出会ったときからいつも他と違う特別な何かを形にし続けているジェフ・マッカラム。自分が手に入れたシモンズは当時サンディエゴで唯一見つける事ができたもので、自分が購入した際ショップに立ち寄ったシェイパーやスタッフ他みんながストークして見入っていた。ベンチュラでハルの滑らかな動きとそのスピードを堪能した後、PBで乗ったクアッグにサプライズ。大きめのクアッド、しっかりと分かる程のボトム・コントゥアー、チャイムド・デッキからのレールデザインなどから、そのターン性能と加速御のスピード、そして意のままに動いてくれる事に快感を覚えた。デザインの大胆さばかりが目立ってしまうがそこにしっかりと計算された性能が備わっているのが素晴らしい。また細かい所にも拘りが感じられる。グラスループに施されるロープワークは見た目の美しさと強度が両立しているし、ポリッシュのボードの中に見られるサンデッド・バンドは、全てポリッシュし終わり完成したと思われる状態から再び部分的にサンディングが行なわれる手の掛けようである。ボードデザインについては常に先を見てデザインをしているため、結果彼の作ったデザインに似通ったものが後に流行する傾向があるようだ。L*7にそっくりなスクエアー系から両端がアークテールなど様々なデザインが溢れているが、L*7の性能の凄さはこのボードでなければ分からないだろう。最近特に良く目にするのがカラード・ホットコートのカラーリングである。これももはや巷に溢れ過ぎている気がするが、ジェフのボードデザインだからこそ引き立つ部分があるし、ゴールド、シルバーやパーリッシュ・カラーが含まれたものはまだ見かけていない。

"A sneak peak of a one we're working on."
"All Resin, All the time."
 Photo & Comment: @jmccallum
 先日も何か言いたげな含みを持たせたメッセージ入りの画像をジェフがアップしていたが、今日はこちらの画像をどうぞ。ジェフの新たなアイデアを形にしたカラーリングはもはや完璧なアートの世界。そういえばレジンワークにも拘りのあるジェフの工場にはスプレーによって色付けする様な装備は備わっていない。そしてジェフの様にカラーリングにも様々な技法を屈指して独自の表現をする事ができるのは、ボードビルディング全ての行程を自らがしっかりと理解しているからに違いない。ちなみにこのボードは5月頃にオープンする新規販売店様分として来月に入荷予定なので、しばらくショップでご覧頂く事もできそうである。