以前少しだけお話しさせていただいたジョシュ・オルデンバーグの日本限定モデル情報。今日はその内容についてさくっと触れてみたい。
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昨年発売されたSLIDEマガジン22号において、選ばれたカリフォルニアの8人のシェイパーがEvolution of Revolutionなサーフボードを作り上げそれを実証するという特集に参加している。
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豊富な経験と豊かなアイデアがなければなかなかこういう企画に合わせたデザインを考えるのは難しく当然ベテランシャイパーが多い中、ジョシュはシェイプ歴2年という若手ながらも保なのシェイパーに臆する事なくアイデアを形にしている。
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このレールの中にコンケーブを持たせた大胆なデザインは、若いときにサーフファクトリーで下働きをしていた中でそのヒントとなるボードを見つけており、その効果についても特集の中で説明されている。下働きの時代からこういった斬新なアイデアを温めていたところから常に研究熱心な観察力があり、2年程前には弱冠25歳にして既にそれを独自の理論でデザインし形にして行く技術が出来上がっていた事が良く分かる。
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このボードはもちろん企画の中でライダーにより数ヶ月の間テストを繰り返されている。当初そのボリュームに抵抗を感じた様だが、乗ってみるとそのスピード、グライド&フローに魅せられるようになり、ロングボードのようにチーター・ファイブを決めてみたり、スプレーを飛ばしながらの大胆なスラッシュも気持ち良さそうにメイクしまくっていたようだ。
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こういった紙面上で実証されたワン・オブ・ア・カインドなレール・デザイン。これを彼が日本限定モデルにしてくれた。最近はスクエアーのボードをよく見るが、ジェフのL*7がきちんとしたサーフボードとしてモデル化された最初のボードであり、その乗り味がすばらしい事、更にこれが日本限定モデルである事などから、先輩に敬意を表しテストボードではスクエアーだったノーズはラウンドに変更されている。そしてこの手のアウトラインを見ればシモンズと思ってしまう輩も多いようだが、これはあくまでも違ったコンセプトから来たデザインであり、ジョシュはこのボードを「ヂュオ」と命名している。完成まであと少し。出来上がったボードを御紹介出来るまで今しばらくお待ちいただきたい。