サンディエゴは、ご存知の通りサーフ・インダストリーとしても歴史ある街のひとつ。そんなサンディエゴにおいて、多くのサーファーやサーフボード製作に携わる職人たちから、その腕を高く評価され続けているミツベン。ボブ、そしてリックの二人ともに腕の良い職人でるため、口先でのいわゆる営業というものが得意ではないため、必要以上な露出もなく、口コミやリピーターに支えてもらうことで、ブランドの歴史を刻んできています。自分も様々なシェイパーのシェイプを目にしてきていますが、彼のシェイプはひとことで言えば「丁寧で細やか」。自分が匠と呼ばせていただく所以であったりもします。
例えば、以前このブログでもご紹介した、ハンセンの記念イベントでシェイプしたスーパーライト・モデル。弊店のストック用ロングボード第一号として、このボードをリクエストした際のこと。歴史ある街とその人脈から、「オリジナルを借りてきてシェイプするから良いボードができるよ、ノブ。」といった具合である。
6月に渡米しミツベンの工場にお邪魔した際、まだ借りたままのオリジナル・ボードがあったので、これはチャンスと画像に収めてきました。
凝ったストリンガー・デザイン
転換期に差し掛かった時代を感じさせるボトム・デザイン。
デッキパッチ
マーク位置もちょっとしたこだわり。
テールのカーブ
ボックスのシステムはさすがに無理です。
こうして匠の手により、オリジナルを手に取りながら作り上げられたスーパーライト。レールデザインはオリジナルの雰囲気は感じさせながらも、さすがのアレンジでファイン・チューン。トータルバランスの美しさはオリジナルを上回ること間違いなし。画像やイメージだけで作り出すレプリカではなく、こうしてオリジナルを目の前にしてシェイプし、ボブなりのアレンジを程よいさじ加減で仕上げられたレプリカ。とても綺麗なシェイプです。