ハルというカテゴリーを作り出した第一人者でもあるグレッグ・リドル。ベンチュラで初めて手に入れて乗って以来、いくつかのリドルに乗ってきた。当時は本人に弊店で正規代理店ができないか相談したこともあったが、諸事情から残念ながら話はまとまらなかった。
現在、自分の手元にあるリドルは、1969年製シェイプ番号480のビッグウェイブガン、80Sのビンテージロングボード、そしてこちらの80Sスタビーの3本。現在コレクションの中に定番のハルはないが、ビンテージばかりというのがなんだか自分らしかったりする。
こちらの一本は、友人が手に入れるはずのものを話の流れで譲り受け、海友のボードビルダーがフィンボックス取り付けからダメージ箇所まで全体を綺麗にレストアしてくれて、再び海に戻ることができた。全てが細い糸でつなぎ合わされた運命の一本ですね。
7’2”と扱いやすいミッドレングスで、綺麗なアウトラインのボードだが、21&3/4"の幅に対して、厚みはなんと3&1/4"、レールはフルボリュームの超ボキシー。さすがアーリー80S。乗ってみると当時のフィーリングを感じさせてくれつつも、驚くほどスムースに乗らせてくれるバランスの良さは、さすが一流シェイパーという印象だ。