8/05/2010

*California Trip '10 June*** 3rd day-2


 フリーウェイでルーケディア、エンシニータスを通過し南下しよう。
 途中パタゴニア・カーディフ・バイ・ザ・シーに立ち寄り機内持ち込みに便利な大き目のバッグを購入した。レジにたっている人物を見たことがないかと昌樹に訪ねると、しばし眺めたあと「ハッ!」とした顔で興奮気味に「デボン・ハワードだぁ!」と大きな声で答えやがる。。。笑
さすがに本人も気がついたらしく笑顔で立ち寄り昌樹と握手を交わしてくれた。自分はトリップのたびに立ち寄っているのでどうやら覚えてくれているらしく、少々会話を楽しませていただきショップを後にしよう。
毎日どこへ行っても有名なサーファーに会っているので、カリフォルニアでは目をつぶって歩くと有名人にぶつかるに違いないと言い出す昌樹。気持ちは分かるがいくらなんでもそれはないだろう。。。苦笑
  
 サンディエゴの街に近づくにつれて、走行する車の台数も増えはじめ、805号との分岐を過ぎしばらく走ると右手に海が見えてくる。
 カーナビの指示に従いフリーウェイから降り、スキップ・フライやマイケル・ミラーのファクトリーを横目に通り過ぎるとすぐにカーナビの案内に従い交差点を左折しよう。曲がってすぐ左側の倉庫がどうやら目的地のようだ。

 アメリカンなトタンで出来た半円状の倉庫の前に真っ白なジェフのバンが停まっている。その脇にいったん車を停めると目の前の倉庫で働くタトゥー・ガイにジェフのファクトリーがどこにあるか尋ねてみよう。教えてもらったこの倉庫とすぐ脇の倉庫との間にある通路を奥へと進んでみる。だいぶ年季が入った古い倉庫を新しく壁で仕切りシャッターや扉を新しいものに取り換えているようだ。そんな通路の一番奥まで歩くと重そうなシャッターの手前にある真新しい重い鉄の扉をそっと開いてみよう。
  
  
 扉の先は高さのある大きな空間が広がり、目の前にある存在感ある階段の先には広いオープンスペースのあるセカンド・フロアー、まるでファクトリー全体を見渡すように壁の高い位置に取り付けられた鹿の剥製がこのファクトリーのシンボルのようにも見えて何ともユニークだ。一階にも広いスペースの先に2つの部屋があるようだ。そして目の前の広いスペースで打ち合わせ中のジェフの姿。さっそく笑顔で再会を喜び合い、お互い昌樹や打ち合わせ中の青年達を紹介しあう。
  
そしてシャッターの脇には待ちきれんばかりの勢いでしっぽをビュンビュンと振り回すキンボ。半年振りの再会だが大きな身体がさらに巨大になり我が家のチワワと同じ種類の生き物とは到底思えず、どう触れ合って良いか思わず躊躇ってしまう。写真でその大きさは理解していたつもりらしいが、あらためてキンボの巨大さを目にし驚愕の表情で思わず後退りする昌樹。後ろからジェフにポンと押され思わず「ウォ~!」と震え上がる昌樹、おかげで広いファクトリーに大きな笑い声が響き渡り一気に和やかな雰囲気になった。。。
 
     

 外観の年代物のトタンのような作りとは裏腹に扉の奥はフロアーを2つに仕切り機能的な構造に内装を一から作り上げている。まず入口にはシャッターと扉で外とつながる完成したボードのパッキングなどに便利な広いスペースが広がり、一階右手にはサンディングやポリッシュをする部屋、一階正面奥にはグラッシングをするための広い部屋があり、それぞれの部屋にはその作業に合わせたフィルター付きダクトや換気ダクトが装備されている。まだ完成までには1,2週間はかかりそうな感じだろうか。。。
入口を入って左にはウッドとメタルを使った雰囲気と存在感のある階段で上の空間とつながっている。階段を上がると目の前にシェイプルームがある。シェイプルームらしからず毛足の長い人工芝が敷かれているのはキンポがくつろげるようにだろう。2階はシェイプルーム以外が広いロフトのような空間になっており、明日には手摺りが取り付けられ、この先順番にシェイプド・ブランクス用のラックやステンレスのテーブル、ソファーなどを設置する予定らしいが、完成するとかなり居心地の良いスペースになることが想像できる。まだ完成していないのでどこか雑然とはしているが、まさに今までと一味もふた味も違う個性豊かなジェフ・ワールドのファクトリーといえるだろう。。。
  
  


 その後1時間ほどかけてジェフが予定していたシェイプを仕上げるまで、自分たちはデジカメでNE用に完成しているボードの撮影を済ませた。ファクトリーを準備するまでの間グラッシングをしてくれているマイケル・ミラーのファクトリーにマークを届けに行き、ちょうどファクトリーに立ち寄っていたスキップ・フライのところにも挨拶に立ち寄らせていただこう。マイケルとはフィッシュフライ・ジャパンでも会っているのでよく合う知人といった感じにも思えてしまう。そしてジェフとバスケットの話で盛り上がるスキップ・フライ。彼のオーラとファクトリーのお宝の山(?!)を目のあたりにした昌樹はすっかり放心状態のだった。。。笑
  
  
 夕方は各ポイントをチェックするもハイタイドのうえオンショアと弱いうねりでとてもじゃないがノーサーフ・コンディション。
 ファイナルまじかのプロ・バスケットボールの試合があるため今晩からのステイ先でもあるジェフの自宅へ行きバスケット観戦。試合後は目の前ではあるがとても素敵なピッツァ・プレイスで巨大な美味しいピッツァを平らげた。今は再び自宅に戻り昌樹と3人のんびりメキシカン・ビヤーをいただきながら愉快に楽しくボードの話やらトリップの話などで盛り上がっているところだ。
 このあと「これが最後の一本」を幾度となく繰り返しつつ、サンディエゴ・ダウンタウンの夜は更けて行くのであった。。。



8/03/2010

from Jeff *Some photos Ian shot of the factory***

  
  最近はインスタントメールでやり取りをしているジェフがだ、今朝久しぶりにe-メールに画像が添付されてきたので、さっそくご紹介させていただこうと思う。
  
  

 まるでアートギャラリーのような Jeff McCallum のファクトリー。


ファクトリー界隈にて。
  
  
 背景の鉄板の錆ついた遣れ具合とボードのカラーリングの絶妙なマッチング。
  
  
 こちらはファクトリー前にてキンボと。
  
  
綺麗な Kelp Tint の New Fish 2 に Red Resin Panel が美しい。
  
  
 Jeff McCallum。
  
  
 Red Resin Panel が施された Glass Loop。


以上撮影は、McCallum Surfboards のRider 兼 Photographer Ian O 。






7/30/2010

*California Trip '10 June*** 3rd day-1

 6月14日(月)。
 少しゆっくりとした朝を向かえ、いつものようにマグを片手にゾーイとみんなで波をチェックしてきたところだ。コンディションは昨日同様だが、オフショアの風がフェイスを綺麗に整えてくれている。   
  
 昨日ショップ用に確保した5’2”ミニフィッシュは、そのアウトラインやテール形状から乗らなくてもその性能の良さは一目瞭然だろう。まだ完成したばかりのこのボードはマニもまだテストライドしていないらしく、しきりにワックスを塗って乗ってみようと催促しながらワックスを目の前にチラつかせている。。。笑
 まだレアなモデルだけにこのまま日本に持ち帰りどなたかお客様に乗っていただくべきだと、今もまだこれ見よがしにワックスをチラつかせている昌樹の手を笑いながら「ピシャリ!」と叩いてやった。
  
  
 マニはマカバ、昌樹はトライプレーン・ハル、そして自分はアークテール・クワッドと今一番乗りたいボードをセレクトし、いくつかのピークで昨日以上に満足の行くサーフィンを約3時間たっぷりと満喫した。熱いシャワーでリフレッシュした今、スーツケースに荷物を詰め込んでいるところだ。準備を整え2人分のスーツケース、ウェットなどをミニバンに詰め込み終わると、マニの家に感謝の気持ちでお別れをしよう。マニのバンの後ろについて彼のシェイプルームのあるムーンライト・グラッシングに向けて出発しよう。
  
 マニの住む海沿いのルーケディアから車で15分ほど内陸に向けて走り到着したムーンライトグラッシング。エアーブラシでのラインワークなどを乾燥させるためにタイミングよくファクトリーの裏口に居たピーターと再会の挨拶を交わし、サリーのいるオフィスへ向かおう。
  
サリーともいつものお礼と再会の挨拶を交わしパッキングについて簡単な打ち合わせを済ませると、マニと共に完成間近なボードの進行状況をチェック。
  
すでに完成しパッキングされているST様分の6’8”トライプレーンハル、ポリッシュを待つだけの5’11”と6’3”のトライプレーン・ハルは、ミニ・フィッシュと共に間もなく発送可能だろう。グラスオンされる特別なフィンをまっている5’8”ダーク・クラウドはラックでもひときわその存在感を出している。そしてレッド・ティントが綺麗な6’8”トライプレーン・ハルはマニが何か特別な細工をしたらしくが遅れてグロス待ち状態だ。
 昨日済ませてある今回の発注分4本は、前回の大幅な遅れに対するお詫びの気持ちも含め特別すぐにシェイプしてくれるというので、マニのシェイプルームでその段取りの確認を済ませた。シェイプルームというものは壁の色や照明の位地などもあるのだろうが、いつ入ってもどこか神聖な雰囲気に包まれている。。。
  
 そういえば先ほどから昌樹が見当たらない。シェイプの準備にかかりだしたマニと別れ広いファクトリー内を探すと、最初のうちは横にいて辺りをキョロキョロと珍しそうに見回していたのだが、自分達と一緒であればある程度自由に見て回っても問題ないと気がつくとまるで子供のようにファクトリーの済みから隅まで見て回っていたようだ。たくさんの写真を撮り満足そうな顔をしている昌樹はまるで森を探検してきた少年のようだった。。。
  
 今回のトリップでもすっかりとお世話になったマニに心からのお礼の気持ちを使えムーンライトグラッシングをあとにしよう。マニはジェフによろしく伝えて欲しいと言っている。そして昌樹は男らしい満足げな笑顔で「Thank you verymuch, Mani-san.」といいながらマニと固い握手を交わした。
  
 パーキング・ロットから走り出す際、少し離れた木陰に置かれたマニのバンにふと目を向けると、少し開いた運転席の窓からじっとこちらを見ているゾーイの眼差しが、少し寂しげでとても愛らしかった。。。






7/28/2010

*California Trip '10 June*** 2nd day-2

  
 イーライがサーフィーサーフィーでの打ち合わせを済ませマニの家を訪れるまでの間、気がつけば寝室、庭のデッキやソファーと思い思いの場所でナップ(仮眠)を取っている面々。。。
 40分ほどしてイーライが訪れたことでみんな目を覚ました。
  

 日差しの暖かな庭先のチェアーに腰を下ろししばらく近況報告や他愛もない世間話をのんびりとしている。話がひと段落したところでニューシェイプのマカバに気が付きボードを手にした。そのスプリットテールの付け根にはボトム側からステッカーが張ってあるので、これは一体何かとマニに聞いている。自分のアイデアのひとつで、割れたテールの1/3ほどにクロスを巻きある程度のフレックスを確保しながらビジュアルの美しさをプラスしてみてはどうかという提案に対して、ステッカーを貼れば機能的にどうなのか違いが分かるだろうと先ほどマニが貼り付けたものだ。そんな説明を聞きながら全体的なバランスや細部のシェイプを念入りに見ているイーライの眼は、いつの間にかいちシェイパーとしてとても鋭いものになっていた。。。
  
  
 日差しはまだ高くともすでに時刻は夕方である。
このあとも何かと予定が入っているらしいイーライと可能であれば夕食で再会しようと少々メイビーな約束をすると、自分たち3人は再び同じポイントでレッツ・サーフ。
  
 まだ高さはあるものの徐々に水平線に向かう太陽に照らされた海原のは、面に影響がない程度の軽いオンショアン風が吹いている。多きくはないが十分満足のいくサイズのセットが入るいくつかのピークには今朝よりやや少ないサーファー達。十分にサーフィンを楽しめるコンディションだろう。
 今朝と同じボードだが、みんなで違ったものにローテーションしてパドルアウトしよう。

 トライプレーン・ハルでのスムースなライディングとアークテル・クワッドでのスムースなターンを相変わらずお手本のようなライディングで表現するマニ。完成したマンダラのボードの綺麗なラインとマニの動きが絶妙にマッチしており、これこそマンダラの完成形なのかもしれないとさえ思えるほどだ。。。
 昌樹はどの板も個性がありそれぞれに素晴らしい魅力があるのでどれが一番とはまだ言い切れないようだが、とにかく良いセットを捕まえては変化する波に合わせて綺麗なラインでメイクしている。パドルでピークへ戻ってくる度に夕方の日差しに照らされた昌樹の爽やかな笑顔と真っ白な歯がとても眩しかった。。。 
 徐々に人も少なくなり、アウトサイドの厚めのセットよりもインサイドの掘れ気味に張ったフェイスで長く走ることのできる波に標準を定め、かなりの本数をメイクしている自分は、乗りなれたマニのハルではスタンスを狭めてハルらしいスピードに乗ったライディングを楽しみ、マカバではそのメリハリのあるスピードの伸びにストーク。そして5’1”のアークテールの何ともスムースなターン、カットバックやリッピングの気持ちよさが印象深く、夕方の波質と自分の気持ちがピタリとフィットしていたらしい。。。
 最後はみんなインサイドでこれが最後といいながらカッ飛んでは戻り「あと一本」の繰り返しだ。いよいよ辺りが薄暗くなり始める頃にやっとビーチを後にした。。。
  
  
 熱いシャワーでリフレッシュ後は、たっぷりとサーフィンをした後の空腹を満たすため、小さくて雰囲気のよいエンシニータスの街にあるタイ・レストランでディナーを楽しもう。
  

 タイ・ビヤーで乾杯をし渇いた喉を潤しトムヤムクンの辛みと酸味で食欲を倍増させると、たった今運ばれてきたココナツの香り豊かなシーフード山盛りのカレーを、お皿に好みの量を盛ったライスの上に乗せて頂こう。ココナツの甘みと独特なスパイスの辛味が絶妙な深みを出しているグリーンカレーにはやはり素朴な味わいのタイ・ライスがベストマッチ。
 辛味が足らないとさらに激辛の調味料をプラスした昌樹と自分だが、調子に乗ってたっぷりとかけ過ぎた昌樹は痛い舌を氷で冷やしながらレストランを後にした。。。笑
  
  
 残念ながらイーライからは結局ノーコールだ。
 3人で家に戻るとマニの習慣となっている日曜夜のムービータイムにしよう。
先ほど買い足した地ビールをのんびりといただきながら、アンディーが勧めてくれたコメディー系のムービーの中で、マニに今日の一本をチョイスしてもらった。内容はさすがに拾いきれないが英語の勉強にもなるうえ、そのしぐさやストーリーの流れから時折みんなで思わず噴出してしまった。
 1本目のコメディーが終わるとすっかりと眠そうなマニは自分たちのためにシーツや寝袋を準備すると「グッ・ナイト」の挨拶を交わしゾーイと寝室へ消えていった。その後も昌樹と2人ミニ・ボードを細かくチェックしたりワン・カリフォルニア・デーやスプラウトの興味深いシーンを繰り返し見ながら、マニのボードの素晴らしさやマニはもちろんのこと、この2日間で出会ったみんなへの感謝の気持ちなどを語り合った。。。
  
 明日は朝一のサーフ後ムーンライト・グラッシングでボードの確認や打ち合わせを済ませると、午後にはさらに南下しジェフと合流だ。
  
 睡魔が徐々に2人の瞼を重くしはじめるころ、最後のビヤーが空になった。。。