記念すべき2017年
2017年はトッドにとって、いくつかの節目が重なった大切な年です。まずは、シェイプを始めて25年。そしてハワイに来て20年。最後に、自分のショップを構えて10年。オールハンドシェイプにこだわり、そしてボード製作の全工程を一人で担うトッドにとって、この道のりは決して容易なものではありませんでした。
ここ数年、自分のショップに集中するために変えたことが2つあります。
1つ目は、外部のグラッシングをやめたこと。シェイピングはもちろん、グラッシングにも定評のあるトッドは、ハワイで最も古いサーフショップであるInter-Island Surfをはじめ、ローカルシェイパーたちからグラッシングを依頼されてきました。依頼は増え続け、結果的にトッド自身のカスタマーを待たせることとなってしまったので、請け負いをやめるという決断に至りました。トッドへのグラッシング依頼が増えた背景には、ローカルのグラッサーたちが手間のかかるカラーワークを避けるようになったことが挙げられます。
2 つ目は、ローカルのサーフショップにボードを卸すのをやめたこと。数年前まではAloha BoardshopやHawaiian South Shoreにもピンダーが並んでいました。今ではコラボレーションというかたちでボードを作っているJames After Beach Clubと、ボードの性能だけでなくトッドのアートセンスも買ってくれているGreenroom Gallery以外は、ハワイでピンダーを置いてあるショップはありません。自分のショップでさえ、カスタムオーダーに追われてストックがないのが現状です。ある日来てくれた方から、ストックのないショップの様子を見て、「タイラー(Tyler Hatzikian)のショップみたいだな！」とコメントをもらったことがあります。トッドと同じく、オールハンドメイドで全工程を一人で担うタイラーのショップを彷彿とさせるものがある、褒め言葉ですよね。
この2つの変更によってトッドは、より自分のショップ、自分のカスタマーに集中出来るようになりました。そんな記念すべき2017年に、New Evolution Surfという強力なパートナーを得て日本の皆さまにボードをお届け出来るようになったことは、とても嬉しいことです。最近訪ねてきてくれるローカルカスタマーたちには冗談半分で、「日本にたくさんストックがあるからチェックしに行きなよ！」と伝える毎日です。
これから毎月、ハワイよりニュースをお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いします！
Before
これまで、ショップへの訪問は予約制としていました。
After
年明けにショップ外装を模様替え！
そして営業時間も設けました。
