5/20/2019

Pinder's News Letter *Shred Sledz***

Aloha! 皆さま、Shred Sledz(シュレッドスレッズ)をご存知ですか?Henry Knap(ヘンリー・ナップが主宰する、ビンテージボード情報をシェアしているブログです。


そのヘンリーが、3月に初めてハワイを訪れました。そしてブログの新シリーズスタートにあたり、映えある第一回の記事にトッドを選んでくれました。許可をもらって翻訳しましたが、ビンテージボード愛に溢れる情熱的な記事はやや長いですのでご了承ください。

シェイパースポットライト: Surfboards by Todd Pinder

ようこそ!このブログの新シリーズ「シェイパースポットライト」へ。これまでこのブログは、ビンテージサーフボードに特化してきたけれど、今の時代のシェイパーがどのようなボードを作っているのか、同じく大事だと僕は思っている。古いボードにはたくさんの歴史が詰まっていて、その歴史はこれからもこのシュレッドスレッズの大部分を占めていく。というわけで、今後もハンドシェイプのサーフボードが生み出されていくことを担保するための方法はたった一つ。それは、ハンドシェイプでボードを作り出す、才能あるクラフトマンをサポートすることだ。

先月(訳者注:4月に掲出されている記事なので、3月のこと)、初めてオアフトリップに行ったんだ。そしてラッキーなことにトッド・ピンダーと会うことができた。彼こそ、Surfboards by Todd Pinderの張本人。ピンダーはホノルルに店を構え、全てのボードをハンドメイドできめ細やかに作っている。シェイピングだけに限らない。ピンダーは作るボードの全てを自らグラッシングする、レアなシェイパーなんだ。



トッド・ピンダーは全てのボードを、シェイピングからグラッシングまで自らの手で行う。完成が待たれる数本のボード。力強くてシンプルな赤がいいね。

ピンダーは現代的なサーフボードビルダーかもしれない。でも、長年ハワイに住んでいること、そしてCarl Schaper(カール・シャーパー)Donald Takayama(ドナルド・タカヤマ)など非常にリスペクトされている人物たちと仕事を共にしてきたことで得た経験を役立てている。そして、Joel Tudor(ジョエル・チューダー)とその息子にもボードを作り続けている。

ピンダーの店は見事なビンテージボードで溢れている。次の写真は、70年代のGreg Liddle(グレッグ・リドル)のシングルフィンだ。ハルだったかすぐに思い出せないけど、(トッド注:あのボードは言うなれば、ハワイ向けハル)デッキの独特のパターンがすごく気に入ったね。写真を拡大するにはクリックしてみて。





ジョエル・チューダーがインスタにあげていた、BingDavid Nuuhiwa(デビッド・ヌヒワ)ノーズライディングモデルも実際に見ることができたんだ。トッド曰く、このヌヒワは同時期の他のヌヒワノーズライディングモデルに比べて、少し短いらしい。




ピンダーが見せてくれたボードで一番クールだったのは、Joe Quigg(ジョー・クイッグ)のパドルボード。もう少し詳しい様子が見られるから、必ず写真をクリックして拡大してみて。そしてこのスクエアテール。ジョー・クイッグのパドルボードは信じられないくらいレールが厚いんだ。それで長さは確か12フィート。だからパドルパワーたっぷり。





ピンダーのFacebookページから写真を何枚か。ジョー・クイッグとピンダーがパドルボードに並んでいる様子。




ピンダーの秘蔵アイテムはこれだけじゃないんだ。2階のシェイピングルームには、70年代にBuddy Dumphy(バディー・ダンフィー)が削ったサーフラインハワイのシングルフィン、60年代後半に作られたGordon & Smithのスキップフライモデルがあった。下の写真をクリックしてみて欲しい。G&Sのどのモデルかあんまりよく分からなかったんだけど、たぶん”Speed Board”かな?でも面白いのは、僕たちがよく知ってて大好きなクラシックなボウタイロゴではなくて、小さくG&Sと書かれたロゴが入っていたんだ。ピンダーは、このボードが彼のエッグボードのインスピレーションとなったと教えてくれた。(訳者注:トッドのFryed Eggのこと)





もしまだ満足いかなければ、まだあるから安心して。ピンダーはイケてるMorey-Pope(モリーポウプ)Sopwith Camelも見せてくれた。Sopwith CamelTom Morey(トム・モリー)の作った奇抜で素晴らしいトランジション時代のシェイプで、早期のストリンガーレスデザインだ。トム・モリーがボードデザインの発案者として、サーフィンの歴史の中で過小評価されているんじゃないかということについて、僕は延々と語り続けることができそうだ。けど、それはまた別の機会にでも。



ピンダーと、めちゃくちゃかっこいいモリーポウプのSopwith Camel

ピンダーのシェイピングルームがビンテージのお宝で溢れている一方で、僕は彼が現在進行形で製作しているボードにより一層ストークした。さっきも言ったけど、何回も繰り返す価値があるからもう一度。ピンダーが作るボードは、全て彼がシェイピングもグラッシングもしている。そう、全部のボードだ。サーフボードはよくカスタムメイドするものとして売り出されているけれど、実際の製作現場はその全く逆だ。でもピンダーにオーダーしたら、腕利きの職人が最初から最後まで手がけたことが約束される。もし少しでもクラフトマンシップの良さが分かっていたら、きっと共感してもらえるはずだ。おまけに、トッドはすごくフレンドリーでサーフィンにストークしてるやつなんだ。



最近製作したボードと共に、ポーズをとるピンダー。写真はSurfboards by Todd PinderFBページから。(トッド注:ヘンリー、これ全然最近じゃなくて2年前)

もし素晴らしい新しいボードが欲しいと思っていたら、是非Surfboards by Todd Pinderにコンタクトを取って、僕からの一押しだと伝えて!InstagramFacebookもフォローできるよ。(訳者注:アドレスは下記をご覧ください。基本的に両方とも同じ情報をアップしています)

お店に招待してくれて、ボード談義をしてくれたトッド、ありがとう!

元の記事はこちらから。





 知れば知るほどピンダーの魅力、奥が深いです。ハワイという立地でしかできないハワイアンやハワイ在住のレジェンド・シェイパーやレジェンド・サーファーから直接話を聞いたり、歴史的ボードにたくさん触れたり、本当に羨ましい環境でボード作りをしていますね。
 弊店、ニューエボリューションサーフでは現在本年分ストックボードをシェイプドブランクでサンディエゴに確保中。順番にグラッシングしていくため、もしご希望のボードがあれば、セミオーダーとしてお好みのカラーリングでお作りすることもできます。hw胃に行かれる方は直生つお店に遊びにいってみてください。日本では弊店にストックボードもございます!