6/02/2023

Mountain *Kai-Komagatake Kuroto-one, May 11&12, 2023 *Part-1***

 5月11日&12日のお休みは、急遽山に行く事に。最近、いくつかの出来事があり、自分自身の気の緩みや僅かであってもおごる気持ちがある事を反省。自分自身を見つめ直すべく、できるだけ厳しい山に登りたくなり、甲斐駒ケ岳、黒戸尾根へ向かう事に決めました。勿論、二日間の天候が安定している予報であることも要因です。



 11日朝は、準備を進め6時に自宅を出発。7時新宿発のあずさ1号に乗り小淵沢へ向かいます。駅からタクシーで登山口へ向かう中、即出発できる準備を済ませると、登山口の尾白川渓谷駐車場に到着。整備の行き届いたトイレで用を済ませ、9:25ソロでの登山開始です。(登山届はオンラインで提出済)
 甲斐駒ケ岳黒戸尾根は修験道の道。登山口には竹宇駒ヶ岳神社があり、素戔嗚尊の子、大己貴尊が鎮座。安全登山を見守っていただくべく、しっかりとお参りさせていただきます。
 そして吊り橋を渡ると笹の平までは結構な登り込みです。時折トラバースの様なフラット気味の道になると流れる汗を拭いつつリフレッシュ。水分補給はハイドレーションなので、定期的にチューブからバーム・ウォーターを補給。行動中に補給できるので、とても効率良く積雪期以外は常に愛用しています。
 遠くに甲斐駒ケ岳山頂方面を眺めつつ(画像2枚目左上)笹に包まれた道を進むと、11:08に笹の平に到着。すでにベースレイヤーは汗まみれです。もう一つの登山口からの道との合流地点。この先しばらく進むと八丁上りの急登が控えているので、ここでしっかりとおにぎり2個のランチタイム。


 11:23。行動を再開ししばらくは程よい登りの道(画像2右上)。そして笹の道は斜度を上げて急勾配に。恐らく一時間ほど、ペースを乱すことなくゆっくりと丁寧に登ると、突如右の木々の間に視界が開け鳳凰三山が姿を表します(画像2左下)。軽く立ち止まり、景色に癒されつつ再出発。徐々に尾根道になってくるともう少しで刃渡りです。


 12:48。刃渡り通過(画像3上段)。ネーミングは凄そうですが、鎖もしっかりとあるのでそれほど危険はない印象。いずれにせよ、どんな時も気を抜かず丁寧に行動しましょう。階段や梯子から鎖が続き出す(画像3下段&画像4左上)とあと少しで刀利天狗です。


 13:09。刀利天狗(画像4右上)到着。一旦バックパックをおろし、ここでも安全登山を見守っていただくべくお参りし、即行動に戻ります。登山道は最初に登った6年前に比べだいぶ荒れた箇所が目立ってきています(画像4左下)。このあと黒戸山は山頂を踏まず右を巻いて進み、100mほど下り込むともうすぐ五合目小屋跡です。



 13:49。五合目小屋跡(画像5左上)。1884年(明治17年)に修験道者のために建てられた簡素な小屋があったそうですが、最後は無人小屋になり2007年頃には撤去された様です。五丈岩(写真5右上)には小屋の管理人だった方のレリーフが。
 今日の行程は、7合目にある七丈小屋までなので、ここから先が今日の1番の核心部でもあり楽しいところ。ということで、ここでもしっかり栄養補給の休憩タイム。チョコやナッツのほかBCAAなどアミノ酸もしっかり摂って最後の登りです。

 14:02。ストックをしまい、ヘルメットを装着して行動を再開。屏風岩(画像5下部)の登りです。たくさんの石碑に見守られつつ梯子や鎖場を登り込み(画像6上部)まず一山越えると2段の橋を渡り(画像6下部)最後にもう一山です。

先ほど同様に梯子鎖場の連続などが続き、少し休みたくなるところですが、今日のゴールはもうすぐなので、集中力を切らすことなく進みます。そして左から最後に回り込むと、突然、目の前に七丈小屋が姿を表します。(画像7左上)

 14:48。七丈小屋到着。コースタイム七時間のところ5時間23分。休憩時間に違いはありますが、良いペースで登れた感じです。
 チェックインを済ませると、今日は第一小屋が撮影隊で貸切だそうで、初の第二小屋泊です。しかも宿泊は2名のみだとのこと。先に到着しているもうひと方に挨拶し、後ほど一緒に一杯いただく算段を済ませると、改装してまださほど経っていない綺麗で快適な第二小屋にで荷物を所定の位置に置き、着替えて汗をウェットシートで拭いさっぱり。汗だくの頭も新しいウェットシートで拭うだけでだいぶスッキリするものです。
 つまみにもなる行動食を手に第一小屋に移動しようとすると、上から撮影隊の皆さんと花谷さんがこやに戻ってきました。皆さん、NHK BS の100名山の撮影に来ているそうです。
 小屋に入るともうひと方と合流しビールで乾杯。その後ペースを抑えて食事時間になってから北杜市の銘酒「七賢」の純米酒などをいただき、カレーとお味噌汁の夕食です。今日は花谷さんが収穫した山菜の天ぷらを特別に出していただき、最高でした。締めはやはり地元のウイスキー「白州」と「響」をロックでいただきました。撮影隊の方々や花谷さんともいろいろ楽しいお話をさせていただき充実の夜。明日の行程もあるので、程よい時間に第二小屋に戻りゆっくりと休ませていただきます。

 
 翌朝、3:30。先に出発するOMさん(もう一人のソロの方)の起きる気配で、目覚めたので、自分もゆっくり準備開始。木々の間から綺麗な日の出を眺めつつ、水を補給し、準備を進め5:25、予定を早めと快晴の中、登山開始です。
 テント場をつすかし少しするとしばらくは雪面の上りに。ここからはストックからアイゼン&ピッケルの装備にチェンジ。朝イチからかなかな長い登りで空気も薄くなってくるのでなかなかキツい。。。汗 鳳凰三山と富士山の眺めに癒されつつ雪が少なくなったところで装備を戻しもうひと頑張りで8合目の御来迎場です。

(続きはまた後日)